①-5目標面談が無意味に感じる理由

「評価」というものへの理解

「この面談、何のためにやってるんだろう」

目標面談に対して、
形だけやっている感じがする
本音では話せない
評価にどう繋がるのか分からない
こうした違和感を持つ人は多い。
時間は取られるが、
手応えは薄い。
結果として、
「やる意味があるのか分からない」
という印象が残る。
この感覚は自然だ。

面談でよくあるズレ

結論から言う。
目標面談は「評価を決める場」ではない。
面談でよくあるズレは明確だ。
・自己アピールをする
・頑張りを伝える
・不満をぶつける
これらは事実であっても、
面談の主題にはならない。
なぜなら上司が見ているのは、
「感情」ではなく「配置」だからだ。
一方で、話すべきこともある。
・業務がどの組織目標に紐づくか
・現場で見えている事実
・役割遂行の制約
これを言語化できる人は、
面談の主導権を握る。

■面談は評価の“前”ではなく“後”に近い
多くの人は、
面談で話した内容が評価に影響する
と考えている。
だが実際には、
評価の方向性は事前にほぼ決まっていることが多い
面談は、
評価を決めるプロセスではなく、
評価を運用するプロセスだ。
■面談の本当の役割
面談には主に3つの機能がある。
① 説明機能
評価結果や目標について、
形式的に説明する場
② 合意機能
完全な納得でなくてもいい。
一定の合意を取るための場
③ 記録機能
話した内容
フィードバック
これを残すことで、
制度としての正当性を担保する
■つまり何をしているのか
ここまで整理すると明確になる。
面談とは、
評価制度を成立させるための“手続き”
だ。
■なぜ「儀式」に見えるのか
この構造がある以上、
本音を言いにくい
結果が変わりにくい
毎回同じような流れになる
これは避けられない。
さらに、
評価は配分される(①-2)
評価は調整される(①-3)
この前提があると、
面談で全てが決まることはあり得ない。
結果として面談は、
「意味があるか分からないが必要なもの」
に見える。
これが「儀式」に感じる理由だ。
■“儀式”という表現の意味
ここで言う儀式とは、
無意味という意味ではない
感情の納得を目的としたものでもない
制度を維持するために必要なプロセス
という意味だ。
会社は、
公平性
説明責任
記録
を満たさなければならない。
そのために、
面談という形式が存在している。

面談における実務的に重要なポイント

この前提を踏まえると、
面談の見え方は変わる。
ただし、
ここで実務的に重要なポイントがある。
■面談に「決定権」を期待しない
面談は、
評価を覆す場
ではなく
評価を確認する場
と捉えた方が現実に合う。
■面談の使い方を変える
例えば、
自分の役割認識をすり合わせる
次の動きのヒントを得る
記録として残す
こうした使い方はできる。
面談の意味を「変える」のではなく、
使い方を調整する。
■納得できないのは正常
面談で全てが決まるわけではない
評価は別の要因で動く
この前提がある以上、
違和感があるのは自然だ。
納得する必要はない。
ただ、
面談の役割を過大評価しないこと
これだけで、消耗は減る。

まとめ

目標面談が無意味に感じる理由は明確だ。
面談は評価を決める場ではない
制度を成立させるための手続きである
この2つが分かれば、違和感の正体は説明できる。
問題は面談ではない。
面談に期待している役割とのズレだ。

ここまで理解すると、次に出てくる疑問はこれだ。
「では、評価に納得できないときはどうするべきか」
①-6評価に納得できないときにやってはいけないこと

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